「自分不器用っすから。。。」
阪神タイガースピッチャー 「シモやん」こと下柳 剛(しもやなぎ・つよし)の言葉である。
1968年生まれの37歳、プロ生活15年の大ベテラン下柳。

そんな大ベテランの彼が今期自己最高の、15勝3敗 防御率2.99の成績で阪神タイガースリーグ制覇に大きく貢献した。
なぜ37歳にもなって自己最高の成績が残せたのだろうか?
その答えは 「自分不器用っすから。。。」 この言葉に隠されていると思う。

彼は元々は速球派のピッチャー、パワーで打者をねじ伏せて行くタイプ、今の彼の姿からは想像もつかない。

彼は自分が不器用なことをほんとに良く知っているのだろう。
それは野球だけに限らずインタビューなどでも、聞いているファンが喜びそうなシャレタ事も言えない、派手なパフォーマンスもできない、似合わないと思っているのだろう。

そんな彼だからこそ自分の道をマイペースでコツコツとひたすら歩き続けてこれたのではないだろうか。
人が1年で習得する事を3年かけて習得し、そしてその後も次の課題を人の何倍もかけて自分の物にする。
そうこうしているうちに肉体は衰えていき、新しい課題が表面化してくる。
そしてそれの克服・・・・・
15年かけて手にしてきた物が今最高のバランスを得た。
それは微妙なコントロールだったり、粘り強さだったり、相手の心理を読む洞察力だったり・・・すべてがバランスを保ち、その結果最高のパワーを得てそれが今期の成績に現れたのだと思う。
まさに不器用だからこそ手に入れることが出来た栄光だと思う。

自分の職業でもそう、
お客さんによく言われる「器用なのね〜」と、決してそんなことはないのだが、素人の方々には刃物を上手に扱うことがとても器用に見えるらしい。
「器用な人ってこの仕事続かないことが多いんですよ」と答えてる。
その理由は・・・

毎年多くの新人がほぼ横一線でスタートしている、にもかかわらず1週間で差が出てくる。
一度習っただけでそれなりに自分の物にしてしまう奴がいるからだ。
次から次へと仕事を覚えて行く、かたや同じ事をうまくいかず何度も何度も練習してやっと身につけて行く。
そしてその差はいつの間にか二度と追いつくことが出来ないと思えるほどの差になっている。
しかし、2年ぐらいたつと先行していた奴の成長がピタリと止まる。
そして遅れていた者達に次から次へと追い抜かれていく・・・
まさにウサギとカメ
なぜ?それは一つの事をどこまで考え悩み突き詰めたかの差だと思う。
そう、土台が違うんだ。
器用でなんでもサクサクできていた奴の多くはいつの間にか消えていなくなっている。

毎日毎日一歩ずつその日にやるべきことを確実に・・・・・なんて堅苦しく考えなくてもいいんだが・・・

生きていることに不安になったり、未来が怖くなったり、一人ぼっちが悲しかったり、他人の行為が苦しくて歩き続けることも出来ないと思う時もあるだろう。
でも、歩き続ければいい、今、理解されていなくても、認められていなくても歩き続ければいつかきっと・・・・・

シモやんのようになれる

シモやんいいなぁ〜カッコいいいいいいいいい

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